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凍える島
著者:近藤史恵さん 第4回鮎川哲也賞受賞作品。クローズドサークル小説。 彼女の小説ファンであり、デビュー作で未読だったので 読みはしたけれど。 あまり印象に残らず。 犯人が誰なのかはわからなかった。 一捻りある内容です。 無人島。通信不可能な場所。 怖くて自分は行きたいとは思わないなぁ。 愛とは深くて複雑で悩ましくて。 行き過ぎた考え方で悲劇が生まれてしまい、 哀しくもなりました。 -
教誨
著者:柚月裕子さん 哀しく重たくなる内容でした。 女性死刑囚の最後の言葉が気になり、 彼女の遠縁にあたる女性が調べていくうちに浮かび上がってくること。 真実と事実は違う。目には見えないこともあるんですよね。 手書き文字は、勤めていたスナックのママさんの言葉です。 まさにその通りだなと。 -
ミニシアターの六人
著者:小野寺史宜さん 銀座のミニシアターで追悼上映。 最終上映日に鑑賞していた六人それぞれの思いや 映画の内容が映し出される。 映画の中の銀座の夜。人との出会いにすれ違い。 派手な生き方ではない中の幸せ感が伝わってくる。 いい人だな。そうだよな。の気持ちが 自分の内側から何回も出てきた。 小野寺さんの小説って、 何気ないことに幸せを感じられることが多い。 この小説もそう思えました。 -
哀しい予感
著者:吉本ばなな さん この本のことで話題となっていたこともあり、 気になり読んでみた。五感が刺激される。 情景が浮かんでくるような文章が美しい。 弥生の忘れていた、幼かった過去を思い出し、 これからの未来を力強く生きていけそうな終わり方だった。 ばななさんのこの作品、好きだなぁ☺️ -
人間標本
著者:湊かなえさん タイトルからして不穏な感じではあったものの、 何故か気になってしまって。 物語に入る前の数ページのカラーの内容を見た恐怖心。 二転三転。後半はスピード上がって読み耽っていた。 ラストの解析結果の文章が😭 蝶は飛んでいるのを眺める分には綺麗だけれど、 標本は怖いな。 -
賢者はベンチで思索する
著者:近藤史恵さん 昨日投稿した「ふたつめの月」を読み終えたら すぐにでも読みたくなり。 気になっていたこともわかってスッキリ😉 主人公の21歳久里子さんのお人柄に好感が持てた。 犬への寄り添い方もね、素敵なんです。 謎の老人は仙人、賢者ですね。 数々の素敵な言葉の1つを手書きしました。 第一弾から読んでいたら第二弾は読まなかったかも。 結果的にはこの順番の読み方で良かった!? ミステリ要素もあり、一気読みが出来て楽しめた☺️ -
ふたつめの月
著者:近藤史恵さん 主人公23歳の久里子さんの心情が丁寧に描かれている。 突然、解雇されてしまい、呆然となり日々をぶらぶらと過ごす。 解雇された訳とは?ワンコちゃんたちが愛くるしい。 老人からの言葉に救われていく。 第二弾から読んでしまったが、 すぐにでも第一弾が読みたくなった。 -
星を掬う
著者:町田そのこさん 一度は途中まで読んで終わる。 一年以上してからやっと読み始めた。 DV夫から逃げて、幼少期に捨てられた母親、 それぞれ闇を抱えた人たちとの同居生活。 後半はぐいぐいと物語に引き込まれた。 厳しくも、力強いメッセージが何度も出てきた。 生きづらさを抱えている人にも☺️ それと、若年性認知症についての学びにもなりました。 -
ようこそ、わが家へ
著者:池井戸潤さん 日常生活の恐怖。銀行からの出向先での不正取引のこと。 主人公は50代男性。気弱な性格と思っている中、 誠実に生きているからこそ、 家族や仕事仲間に助けてもらえたんだろうな。 会社員ならではの辛さ。 ”自分の尊厳を取り戻す”が印象に残った。 読み応えあり☺️ -
かばん屋の相続
著者:池井戸潤さん 表題を含めた銀行に勤める男性たちの 苦悩、困難、哀しみを描いた 6つの短編集。 解説を読むと、各物語がよりよくわかるし、 池井戸さんの他の代表作も読んでみたくなる。 「芥のごとく」と「 妻の元カレ」の話は、 仕方ないのかな。やるせない気持ちになった。 -
人魚が逃げた
著者:青山美智子さん 今回の小説も期待を裏切ることなく、 心が洗練されたのと、 小説や童話の良さを改めて教えてもらえました。 表紙の田中達也さんなども物語に登場したり、 銀座が舞台で☺️ あー、あそこだなぁ。 なんて思ったり😉 今度こそ本屋大賞ベストワンに輝いて欲しいです☺️ -
迷惑な終活
著者:内館牧子さん エンディングノートだ、断捨離だとか、 それは自分のためというより、 残される家族のために。の思いに寄った考え方だなと。 自分を考えたら、やり残したことにケリをつける。 それが終活だ。の考え方がイイ! 人生後半。 まだ身体が自由に動く今から計画しておきたくなった☺️